TOP金融オンライン【初心者向け】不動産テックとは?事例3選とともに分かりやすく解説

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【初心者向け】不動産テックとは?事例3選とともに分かりやすく解説

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【初心者向け】不動産テックとは?事例3選とともに分かりやすく解説

『不動産テック』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
不動産業界で働いている方以外は、聞き馴染みがないかもしれません。でも、ほとんどの方が、不動産テックに関する商品やサービスを利用したことがあるくらい身近にあります。

不動産業界は他の業界に比べると、テクノロジーの活用が遅れていて、生産性も低いと言われています。
しかし、不動産テックが活用されることにより、その状況が少しずつ変化してきました。

今回はそんな不動産テックについて、実際に活用されている事例とともに解説をしていきます。
自分の仕事の仕方を考えるきっかけにもなりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。

弊社のホームページはこちらです。

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不動産テックとは

不動産関連業務にテクノロジー(Technology)を取り入れて新たな価値を作り出し、現状の課題を解決しようという取り組みのことを『不動産テック』といいます。
不動産関連の仕事は古い業界のため、商習慣や取引方法が古いまま残っていると言われています。

例えば身近な例で、アパートを契約しようとする場合は、
不動産屋と一緒に現地に行き物件を内覧する、そして契約となれば対面で書面に判子を押して、契約書が完成したらまた訪問して受け取って・・という感じでとても手間がかかります。

不動産は一つ一つの取引が高額なので、慎重な取引形態になるのも仕方がないのかもしれません。また、宅建法では資格保有者により重要説明事項を口頭で説明が義務付けられていることも一因かもしれません。

そんな不動産業界をけん引しているのは、IT大国のアメリカです。
アメリカではVRを利用した内覧システムや、物件の査定にAIを活用するなど不動産テックが推し進められています。

不動産とテクノロジーの融合の波は日本にも押し寄せていて、多くの企業が不動産テックを活用した新しいサービスを開発しています。

不動産テックの全体像を把握できるカオスマップ

一口に不動産テックといっても、サービスの分野は多岐に渡ります。

不動産テック協会が作成した「不動産テック カオスマップ」に非常に分かりやすくまとめられていますので、ご紹介します。

出典:一般財団法人 不動産テック協会の公式Webページより

カオスマップはサービスの分野ごとに企業が分類されています。
「ローン・保証」や「物件情報・メディア」などどのような分野があるのか、頭の中を整理できるのではないでしょうか。

B to Bのサービスだけでなく、B to Cのサービスも多くありますので、今後不動産テックが発展してきたら、個人の顧客にもメリットが出てきそうですね。


不動産業界の課題とは

先ほども触れましたが、不動産業界はデジタル化が遅れており、昔ながらの仕事をしている割合が多い業界です。ここでは、不動産の現場でどのような問題が起こっているか解説します。

紙ベースの業務が多い
物件を契約するときはいろいろな書類に判子を押しますよね。
例えば、賃貸借契約書・重要事項契約書・保証会社への申込書など、みなさんも面倒に思ったことがあるのではないでしょうか。

不動産業界は特に紙ベースでのやり取りが多いと言われています。
不動産業界に限ったことではありませんが、ペーパーレス化ができれば生産性の向上に大きく寄与します。
また、コスト削減やセキュリティ強化など、副産物的なメリットもありますので、ぜひ改善するべき点です。

不透明な情報が多い
日本の不動産情報は不透明だ、と思ったことはないでしょうか。
物件を探すときに一般の人が見られる情報というのは極一部でしかありません。不動産会社が閲覧できる情報を制限していることが一般的です。
不動産に関する情報は膨大にあるので、仲介業者ではどの情報を提供するのかの判断が難しい状況です。
そのため、すべての情報が開示されるのは、打ち合わせが進んだ段階になってしまいます。
しかし、情報を制限しているために、不動産業界に対しての不信感を持たれてしまう一因となっています。

効率化されていない業務
不動産屋の業務は非常に多岐に渡ることが特徴です。
店舗へ訪れる客への対応、物件情報の更新、内覧への対応、売上管理など、ひとつの仕事に多くの時間が取られます。

将来は少子化により労働人口が急速に減っていくので、マンパワーに頼っている業界は衰退すると言われています。
一つ一つの業務を見直して、いかに効率的に仕事を遂行するシステムを作る必要があります。

不動産テックを活用することによりどう変わるのか

物件情報ポータルサイト
みなさんが物件を探すときは、まずインターネットを見るのではないでしょうか。SUUMOやLIFULL、HOME’Sなど有名なサイトが多くあります。

このような物件情報ポータルサイトができる前は、実際に不動産屋に 見に行くか、情報誌やチラシをもらうくらいしか探す方法がありませんでした。

物件情報ポータルサイトを利用すれば、不動産屋に行く前に物件の情報を入手できるので、実際に訪問した際の打ち合わせ時間がかなり短縮されます。
顧客にも不動産屋にもメリットがあるサービスですね。

AIによる住宅ローン審査
マイホームを購入するときに多くの方が利用する住宅ローン。
住宅ローンは虚偽の申告により、不正な申し込みをするケースが増えています。不正な申し込みがあると、金融機関としては余計なリスクを負うことになりますし、時間的リソースも割かれてしまいます。

そこで住宅ローン大手のアルヒ㈱が、住宅ローン不正利用の自動検知システム「ホークアイ」を開発しました。

住宅ローンの申請内容から、
・職場への通勤時間が現住所から数倍の時間になる
・4人家族なのに1Kに引っ越しをする
など不正が疑われるものを自動的に検知します。
ホークアイを使用することにより、怪しい申請を簡単にピックアップできるので、審査にかかる時間が大幅に短縮されます。

IoTを活用した不動産テック
Internet of Things(モノのインターネット)の略であるIoTも不動産テックと深い関りがあります。

IoTが普及する前は、インターネットはパソコン同士を接続させるものでした。時は流れ現在はテレビやスピーカー、スマートフォンなど多くのモノと接続されるようになりました。

不動産業界で最も利用されているIoTといえば、「スマートロック」ではないでしょうか。
スマートロックとは、スマートフォンのアプリで認証をおこない、鍵の開け閉めができるシステムです。遠隔での操作ができるため、万が一鍵を閉め忘れたとしても、スマートフォンで簡単に施錠できます。
防犯カメラもIoTを活用しています。
「ネットワークカメラ」と呼ばれており、スマートフォンと接続することにより離れていても家の様子を確認することができます。
スマートロックもネットワークカメラも家庭用だけではなく、オフィスの管理にも使用されています。

まとめ

不動産業界の不動産テックだけでなく、金融業界のフィンテック、教育業界のエデュテックなど、テクノロジーの波は多くの業界に押し寄せています。
〇〇×テックは、新しいビジネスを生み出したり、労働環境を改善したりと、各分野で素晴らしい成果を挙げています。

しかし、古い体質の会社はテクノロジーの波に乗れず、衰退してしまう例も多くあります。
これまでの商習慣は、その業界の仕事が円滑に進めるために作られたものなので、決して悪いものではありません。

すべて変えてしまうのではなく、根本にある商習慣・考えを残したままテクノロジーを取り入れれば、 業界を取り巻く環境の変化について行けるのではないでしょうか。
伝統を大切にして、変化を恐れず、利益を上げられる会社にしていきましょう。

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