ネット通販で導入しないと損をする決済方法について解説!
コラム
ネット通販の決済方法はさまざまな種類がありますが、利用者の利便性が上がる方法を選ぶことが大切です。
そのためには、どのような決済方法があるのかを知り、それぞれのメリット・デメリットを把握しましょう。
今回は、通販の決済方法の種類や、自社の通販サイトに最適な決済方法の選び方などを解説します。
目次
ネットショップなど通販の決済方法
ネットショップなど通販での決済方法は、従来からあるクレジットカードや代引きだけでなく、QRコード決済がシェアを伸ばすなど、新しい決済方法が台頭しています。
ここでは、主な決済手段とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
クレジットカード
クレジットカードは、通販サイトでカード番号や有効期限などの情報を入力するだけで、購入が完了する決済方法です。
通販サイトやWebブラウザにクレジットカードの情報を登録しておけば、さらに手続きが簡単になります。
一括払いであれば利用者側に手数料は発生しませんが、店側はクレジットカード会社に手数料を支払います。
手数料は業種により異なりますが、2~5%ほどが一般的です。
クレジットカード決済を導入するには、クレジット会社の審査があります。
審査には数週間かかるケースがあるため、スケジュールに余裕をもって申し込むといいでしょう。
クレジットカード決済は、クレジットカード会社が商品代金を支払うため、未回収リスクが低いことが特徴です。
銀行振込
銀行振込は店側が指定した銀行口座に、購入者が商品代金を振り込む決済方法です。
購入者が通販サイトで注文を確定すると、店側から振込先等が記載されたメールが届き、記載された情報をもとに振り込みます。
クレジットカードを持てない購入者層でも利用でき、カード情報などの個人情報漏洩リスクもないことから、昔から根強い人気がある決済方法です。
店側としては、振り込みを確認してから商品を発送するため、代金未回収となることはありません。
ただし、銀行が休みの場合など、入金確認に時間がかかり、商品の発送も遅くなるデメリットがあります。
代引き
代引きは、商品が配達された際に、配送業者に商品の代金を支払う決済方法です。
購入者は商品代金を事前に支払う必要がないため、代金だけ支払って商品が届かないトラブルを防げます。
ただし、代引きを利用するには、配送業者に対して手数料を支払う必要があります。主要な運送会社の代引き手数料は、以下の通りです。
上記の代引き手数料は、あくまで配送業者側が設定しているため、実際に支払う手数料は通販サイトにより異なる場合があります。
また、代引き手数料は購入者が負担すると決められているわけではなく、通販サイト側が負担するケースもあります。
購入者に代引き手数料を負担させると、商品代金+代引き手数料を支払う必要があるため、購入せずに離脱する可能性が高まるためです。
コンビニ決済
コンビニ決済は、通販サイトの購入代金をコンビニで支払う決済方法です。
通販サイトで注文が完了すると、払込票が表示されるため、それを印刷してコンビニで読み取り支払います。また、通販サイトから、払込票が郵送されてくるタイプのコンビニ決済もあります。
クレジットカードを持っていない高齢者層や若者を中心に利用されている決済方法です。
デメリットは、購入者にコンビニまで行ってもらう必要がある点です。
都会であれば徒歩圏内にコンビニが複数店舗ありますが、地方では車でないと行けないこともあります。そのため、家からコンビニまでの距離がある購入者にとっては、不便な決済方法と言えるでしょう。
QRコード決済
QRコード決済とは、PayPayやLINEペイなどスマートフォンにQRコードを表示させ、レジなどで読み取り、支払いを行う決済方法です。
インターネット通販では、IDを入力して決済を完了させるため「ID決済」とも呼ばれています。
QRコード決済はクレジットカードと違い購入者の情報が残らないため、安心して取引できます。
店側は、他の決済方法よりも安価に導入できるメリットがあります。
しかし、まだ普及率が高いとは言えないため、QRコード決済を導入しても利用率が低くなる可能性があります。
分割PAY
分割PAYは、クレジットカード不要で購入者に分割払いを提供できる決済方法です。
インターネット環境があれば、すぐに分割払いの提供が可能。
クラウドシステムなので、電車での移動中や自宅でも売上や入金情報を確認できます。自社で分割払いシステムを構築する必要がないため、初期投資も必要ありません。
銀行口座から代金を引き落とすため、購入者はクレジットカードを持っていなくても分割払いができるメリットがあります。
また、クレジットカードを持っていても利用枠がいっぱいになっていたり、ショッピングローンの審査に通らなかったりする場合でも利用可能なので、販売機会の損失を防ぎます。
分割PAYについて、より詳しく知りたい方は弊社のホームページをご覧ください。
ネットショップなどの通販での決済方法ランキング
ネットショップなどの通販サイトは、すべての決済方法を導入するのではなく、自社の通販サイトの利用者層に合ったものを導入するべきです。
総務省が発表した「令和2年 通信利用動向調査報告書」によると、インターネットを使って商品を購入する際の決済手段のランキングは以下の通りです。
1位 クレジットカード 75%
2位 コンビニエンスストアでの支払 36.5%
3位 代金引換 24.8%
4位 銀行振り込み 22.5%
ネットショップなどの通販で最初に導入するべき決済方法
これから、ECサイトなどで新しい決済方法を導入するのであれば、決済方法ランキングのトップ3に入っている「クレジットカード」「コンビニ決済」「代金引換」から進めるべきです。
また、第4位の銀行振込と第5位のインターネットバンキングは、管理の手間が少なく、導入も簡単なので、併せて導入してもいいでしょう。
すべての決済方法を導入するのは、管理が煩雑になり手数料も発生するため、おすすめしません。
まずは、シェアが高いトップ3の決済方法を導入すれば、多くの客層をカバー可能です。
その上で、QRコード決済などその他の決済方法の要望が増えてきたら、順次増やしていきましょう。
ネットショップなどの通販サイトでの決済方法の選び方
通販サイトでは、客層と取扱商品で決済手段を選ぶことが大切です。ここでは、決済方法の選び方について解説します。
自社の通販サイトの利用者層に合わせる
決済手段を導入する一番の目的は、利用者の利便性向上にあります。
利用者層に合った決済方法が用意されていないと、利用者は不満を感じて他のサイトで購入してしまうでしょう。
多くの利用者に購入してもらうためには、自社の通販サイトの利用者層に合った決済手段を導入することが大切です。
幅広い層に利用されているクレジットカードは基本として、若者が多ければQRコード決済、学生などクレジットカードを持っていない層がメインであれば、代引きやコンビニ決済、という形で選びます。
取扱商品で選ぶ
取扱商品で選ぶそれぞれの決済方法には限度額が設定されているため、自社が取り扱っている商品の価格帯で選ぶことも大切です。
例えば、コンビニ決済は上限30万円・ヤマト運輸の代引きは上限30万円・QRコード決済(PayPayで預金口座からチャージの場合)は、上限50万円となっています。
自社商品の平均価格帯が50万円以上なのに、これらの決済方法を取り入れると上限を超えてしまい、利用できないケースが大半となります。
また、数万円ほどの低価格帯商品が多くても、まとめ買いが多いのであれば、決済金額は高額となります。
クレジットカード決済であれば、カードの種類などにもよりますが限度額100万円以上が多くなっているので、高額商品の決済も可能です。
自社の商品の価格帯と、それぞれの決済方法の限度額を確認して、最適なものを選んでください。
まとめ
通販サイトの決済方法には、クレジットカードや代引き・銀行振込・コンビニ決済など多くの種類があります。
近年では、電子化の流れからQRコード決済など、新しい決済方法も登場しています。
通販サイトの決済方法は、すべてを導入するのではなく、自社の客層や商品の価格帯にあった方法を選びましょう。
これから通販サイトを立ち上げるのであれば、利用率が高い「クレジットカード」「コンビニ決済」「代引き」から始めるのがおすすめです。