分割払いとローンの違いとは?金利や手数料の差も解説
コラム
高額な商品やサービスを購入する際に、分割払いとローンは購入者の強い味方です。
しかし、分割払いとローンの違いを把握せずに利用している人は多いです。
この記事では、分割払いとローンの違いや、デメリットやメリットを解説します。
それぞれの違いを把握すれば、よりお得な決済方法を選べるようになります。
この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。
目次
分割払いとローンの違い
分割払いとローンは、「代金の立て替え」と「融資」という違いがあります。
ここでは、分割払いとローンの違いを解説します。
分割払いとは
分割払いとは、商品やサービスの代金を一括ではなく、複数回に分けて支払うことです。
一般的には、クレジットカードを利用した分割払いを指すことが多いです。
クレジットカードの分割払いは、分割で支払う回数を設定して、分割した商品の代金に手数料が上乗せされます。
分割できる最大の回数はクレジットカード会社により異なりますが、24~36回を上限としているケースが多いです。
分割払いにはクレジットカードを利用する方法以外にも、自社で分割払いを提供する「自社割賦」や、クラウドで利用できる分割払いシステム「分割PAY」などもあります。
ローンとは
ローンとは、金融機関からお金を借りて、毎月返済していく仕組みです。
日本語では、「融資」や「貸付金」などを意味します。
ローンには担保が設定される「有担保ローン」と、担保が設定されない「無担保ローン」があります。
有担保ローンは返済できなくなると、担保の所有権が貸主に移ってしまう可能性があります。しかし、借入限度額が多く、金利が低いことが特徴です。
ローンとクレジットカードの分割払いの違いは、以下の通りです。
- ローンは金融機関からの借り入れ、分割払いはクレジットカード会社に立て替えてもらう
- ローンは高額の借り入れができて長期的な返済に対応、分割払いは利用限度額が低め
- ローンは利用用途が限定されるものがある
クレジットカードの分割払いとローンは、それぞれにメリット・デメリットがあります。
用途に応じて使い分けて、あなたにとってお得になる方法を利用してください。
ローンの種類
ローンには、住宅ローンや教育ローン・自動車ローンなどがあります。
ここでは、ローンの種類を解説します。
住宅ローン
住宅ローンは、戸建住宅やマンションを購入する際に利用できるローンです。新築だけでなく、中古住宅や土地を購入する際も利用できます。
住宅を購入する際に、数千万円の資金を現金で準備できる人は少ないため、多くの人が利用しているローンです。
住宅ローンには、以下の3つの種類があります。
- 民間ローン:銀行などの民間企業が提供している住宅ローン。サービスや特典が豊富。
- 準公的ローン:公的機関と民間企業が提携して提供する住宅ローン。フラット35が代表例。
- 公的ローン:借入上限が4000万円の財形住宅融資のみがある。
住宅ローンの融資額は大きく、長期間に渡り返済するため、他のローンと比べると審査が厳しいです。勤続年数や年収・担保などの条件をもとに審査されます。
教育ローン
教育ローンとは、学校の授業料や入学金を支払う際に利用できるローンです。入学前だけでなく、在学中でも申請が可能です。
学業に使用する借り入れは奨学金が有名です。しかし、奨学金は学生本人が借りるのに対して、教育ローンは保護者が借入人となる違いがあります。
教育ローンは奨学金よりも金利が高めですが、審査がそれほど厳しくなく、着金までの期間が短いメリットがあります。
奨学金と併用して使用するのが賢い使い方といえるでしょう。
自動車ローン
自動車ローンは、自家用車を購入する際に利用できるローンです。基本的には新車や中古車を購入する資金にしようしますが、車の修理や車検費用・免許取得費に使用できる自動車ローンもあります。
自動車ローンを提供している企業は、主に以下の2つです。
- 銀行などの金融機関
- 車を販売するカーディーラー
カーディーラーの自動車ローンは、車を購入数る契約時にローンの申し込みができるため、取引がスムーズに進みます。
ただし、金融機関の自動車ローンと比べると、金利は少し高くなる傾向にあります。
カードローン
カードローンは、銀行のキャッシュカードを利用して借り入れができるローンです。利用用途は定められておらず、利用者が自由にお金を使用できます。
キャッシュカードを契約した時点で限度額が設定されていて、限度額の範囲内で自由に借り入れが可能です。
コンビニのATMを利用しての借り入れもでき、24時間いつでも短時間でお金を得られることがメリットです。
ただし、金利が高めのため、利用前に返済額がいくらになるか確認しておきましょう。
分割払いとローンのメリット
分割払いとローンは、手持ち資金がなくても高額な買い物ができ、お金の管理が楽になります。
ここでは、分割払いとローンのメリットを解説します。
手持ち資金がなくても高額な買い物ができる
分割払いやローンを利用すると、手持ちの資金が少なくても、高額な商品やサービスを購入できます。
ただし、将来的に見込まれる収入以上に利用すると、返済ができなくなるので注意が必要です。
収入と支出のバランスを考慮して、利用しましょう。
お金の管理が楽になる
分割払いやローンの支払額は毎月一定なので、お金の管理が楽になります。
また、毎月の返済が厳しくなってきたと感じたら、あとから購入する商品の分割回数を増やせば、毎月の返済額を抑えられます。
支払期間も明確になっているため、将来の支出を把握でき、商品やサービスの購入予定も立てやすいでしょう。
付帯保険がある
クレジットカードの分割払いには、付帯保険が無料で付いていることがあります。
付帯保険には、以下のようなものがあります。
- 旅行傷害保険
- ショッピング保険
- クレジットカードの盗難保険
- スマートフォン修理保険
付帯保険は申請しないと保険金を受け取れないため、自分のクレジットカードに何の付帯保険があるか確認しましょう。
分割払いとローンのデメリット
分割払いとローンは、審査の時間や金利がデメリットとなります。
ここでは、分割払いとローンを利用する際のデメリットを解説します。
ローンは審査で時間がかかることがある
ローンを利用する際は、金融機関による審査が発生します。
収入証明や住民票などを提出するケースもあり、審査には時間がかかるため、すぐに資金が欲しい人には向いていません。
ただし、最近ではネット銀行など、インターネット上で手続き・審査が完了する金融機関もあります。
早めの着金を希望する場合は、複数の金融機関に問い合わせをしてみましょう。
金利が発生する
分割払いやローンは、金利が発生するため、もともとの商品代金よりも多くの金額を返済することになります。
金利は提供している企業や金融機関により異なります。
住宅ローンのように長期間の融資を受ける場合、長くお金を借りている分、支払う金利も多くなります。
複数の企業や金融機関から見積りを取って、総支払額を比べてみましょう。
また、金利の他にも保証料や事務手数料が発生するケースもあります。
金利だけで比べるのではなく、総支払額を確認してください。
まとめ
分割払いは、商品やサービスの代金を一括ではなく、複数回に分割して決済する方法です。
ローンは、金融機関から融資を受けて、商品やサービスの代金を支払う方法です。
金利や分割回数・審査の有無など、それぞれ特徴が異なるため、あなたに最適な方法を選んでください。
分割払いとローンは、手持ちの資金が少なくても高額な商品を購入できるメリットがあります。また、支払いが毎月一定なので、お金の管理も楽になります。
しかし、ローンは審査に時間がかかり、すぐに資金が必要な人には向いていません。金利が発生して、支払総額が増えることも覚えておきましょう。
分割払いとローンの違いを把握して、あなたに最適な方法で商品を購入してください。
ソモでは自社のサイトで分割払いが可能になる、分割PAYを提供しています。クレジットカードを持たない層の顧客を取り入れたい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。