クレジットカードのあとから分割とは?損をしない利用方法を解説
コラム
あとから分割は、クレジットカード決済後に手持ち資金が少なくなった場合に、その月の支払額を減らせる便利なサービスです。
しかし、あとから分割のデメリットを把握していないと、思わぬ損をする可能性があります。
この記事では、あとから分割のメリットやデメリット、損をしない利用方法について解説します。
この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。
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目次
クレジットカードの「あとから分割」とは?
あとから分割とは、クレジットカードで1回払いもしくは2回払いで購入した場合に、あとから分割払いに変更できるサービスです。
1回払いで支払えると思って決済をしても、後から大きな出費が発生して手持ちのお金が厳しくなることがあります。
その際に、あとから分割を利用してその月の支払額を減らせば、資金繰りに余裕ができます。
あとから分割で利用できる分割回数は、クレジットカード会社により異なります。一般的には、3回・5回・6回・10回・・・など、通常の分割回数と同じです。
ただし、あとから分割払いにできると思って、多額のショッピングをしてしまうと、支払い能力を超えた負債を背負ってしまいます。
あとから分割を利用する際は、
してください。
あとから分割のメリット
あとから分割は、支払残高の状況に応じて分割に変更でき、分割の回数も指定可能です。
ここでは、あとから分割のメリットを解説します。
支払残高の状況に応じて分割回数を調整できる
あとから分割は、支払回数を1回払いなどで決済した後に、3回以上の分割払いへ変更可能です。
予定外の出費によりクレジットカードの支払金額が増えてしまったときに、決済済みの支払いを分割払いに変更できます。分割払いに変更すれば、その月の支払額が減って、資金繰りに余裕ができるでしょう。
また、翌月の収入が不明なときは、とりあえず1回払いにしておいて、手持ち資金が厳しくなったら分割に変更することも可能です。
あとから分割は利用者の状況により、さまざまな活用方法があるサービスといえるでしょう。
分割払いの回数を自由に選べる
あとから分割は、通常の分割払いと同じく分割回数を自由に選べます。
分割払いの回数はクレジットカード会社により異なりますが、3~36回ほどが一般的です。
分割回数が多いほど、毎月の支払額を抑えることができます。分割払いは支払期間が明確になり、資金管理がしやすくなるメリットがあります。
あとから分割のデメリット
あとから分割を利用すると分割手数料がかかり、申し込みに期限もあります。
ここでは、あとから分割のデメリットを解説します。
分割手数料がかかる
あとから分割を利用すると、実質年率13%前後の手数料が発生します。
1回払いや2回払いでは手数料がかからないため、あとから分割は支払総額が多くなります。
例えば、10,000円の商品を実質年率12.24%、3回払いに変更した場合、手数料と返済総額は以下の通りです。
手数料:204円
支払総額:10,204円
分割回数が多いほど月々の支払金額は減少しますが、手数料が増えて、支払総額も多くなるため注意してください。
申し込みに期限がある
あとから分割は、いつでも申し込めるわけではなく、申請には期限があります。
申請期限はクレジットカード会社により異なりますが、おおむね支払日の数日前までです。
あとから分割を利用しようと考えているのであれば、事前に申請期限を確認しておきましょう。
あとから分割の申請は、クレジットカード会社のWebサイトやアプリから24時間おこなえます。時間があるときに、スマートフォンなどから申請をしてください。
口座残高が足りない状態で、あとから分割を申請し忘れると、引き落としができずに未払いになるため注意してください。
あとから分割の注意点
あとから分割は、最低利用金額を超えないと利用できません。
ここでは、あとから分割の注意点について解説します。
最低利用金額が定められている
あとから分割を利用するには、各クレジットカード会社が定める最低金額を超えている必要があります。
最低金額はクレジットカード会社により異なりますが、10,000円以上が一般的です。
決済時に分割払いを選択する場合、少額でも対応できますが、あとから分割は最低利用金額があると覚えておきましょう。
あとから分割に変更できない支払いがある
あとから分割には、分割払いに対応していない支払いがあります。あとから分割に対応していない支払いは、以下のようなものがあります。
クレジットカードの年会費
リボ払いで購入した支払い
キャッシング
語学学校や資格スクールなどの一部
あとから分割に変更できない支払いは、各クレジットカード会社の利用規約に記載されています。事前に確認しておきましょう。
また、支払い内容以外の理由で、あとから分割できない理由には、以下のようなものがあります。
最低利用金額を下回っている
申請期限が過ぎている
分割払いの利用限度額を超えている
上記のような理由であとから分割を利用できないと、予定が狂って資金繰りが厳しくなってしまいます。
特に分割払いの利用限度額は見落としてしまいがちです。
どのような場合に、あとから分割を利用できないのか把握しておきましょう。
あとから分割を利用するとお店にばれる?
知り合いのお店や、仲の良い店員がいるお店の場合、分割払いに変更したことを知られたくない人も多いです。
あとから分割は、あくまで利用者とクレジットカード会社の契約なので、商品を購入した店舗に知られることはありません。
店舗にはクレジットカード会社から、一括で代金が支払われます。
あとから分割を利用しても、購入したお店の人に知られることはないので安心してください。
また、一括払いにしか対応していない店舗であっても、あとから分割であれば、分割払いに変更が可能です。
まとめ
あとから分割とは、クレジットカードで1回払いや2回払いで決済したときに、あとから3回以上の分割払いに変更できるサービスです。
商品を購入後に支出が増えて、手持ちのお金が少なくなった場合に、あとから分割を利用するとその月の決済金額を減らせます。また、分割払いの回数を自由に設定できるため、支払金額の管理にも便利です。
ただし、あとから分割を利用すると、実質年率13%前後の手数料が発生します。支払総額が増えるので注意してください。
また、年会費やリボ払いなど、あとから分割を利用できない支払いもあります。
利用規約を確認して、上手にあとから分割を活用してください。